日本が地震の多い国であることは中国でも広く知られている。中国は日本ほど地震が頻発するわけではないが、規模の大きい地震が時折発生し、その度に多くの人命が失われる。近年では2008年の四川大地震や10年の青海地震などで多数の死傷者が出ている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本は世界的に見ても地震の多い国でありながら、中国のように地震のたびに多数の死傷者が出たという話は聞かないと伝え、なぜ日本は地震で死傷する人の数が少ないのかと疑問を投げかけている。

 中国地震局の発表によれば、四川大地震の規模はマグニチュード8.0に達し、極めて強い地震であったが、この地震によって9万人以上が死亡したと言われている。記事は日本でも四川大地震と同じ規模の地震は起きていることを指摘する一方、それでも数万人が地震で死亡するようなことはないと紹介し、その理由は建築物の耐震性や防災対策にあると指摘した。

 逆に、中国で地震のたびに多くの人命が失われるのは建物に耐震性がないためだと指摘。中国では未だにレンガ造りの家も多く、さらには手抜き工事も多いため、地震が起きると建物が崩れ、がれきの下敷きになって死亡する人が多いのだと論じた。また、四川大地震では学校が倒壊し、多くの子どもたちが死傷したが、日本では学校や病院のような建物ほど堅牢であることも中国との大きな違いであると指摘した。

 また、日本では学校や企業で防災訓練が行われており、地震発生時に命を守るための適切な行動を全国民に教えていると指摘。地震が発生した際に人命が失われる要因として最もリスクが高いのは建物の倒壊である以上、日本は建物の耐震性を高めると同時に、地震発生時の適切な行動を周知することで、国民の人命を守っているのだと指摘した。

 17年8月に中国で九寨溝地震が発生した際、現地を訪れていた日本人観光客が「地震が起きたからといってすぐに逃げ出さず、家族に安否を伝え、夜道を歩くのは危険と判断し、安全な場所で救助を待つ」という行動を見せ、中国メディアから「一連の行動は明らかに訓練の賜物」と驚きの声があがったことがある。中国も地震が発生する国である以上、建物の耐震性を高め、防災の知識を周知徹底するなどの対策を取る必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)