中国人は歴史好きの人が多いが、これは中国に悠久の歴史があるためだろう。また、大多数の中国人は中国が持つ歴史を誇りに思っていて、それだけに自国の歴史を否定されることは到底我慢ならないことのようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の歴史の教科書には「中国には70年の歴史しかない」という記述があると主張し、激しい憤りを綴る記事を掲載する一方、中国のネットユーザーからは「日本の教科書の記述は中華人民共和国の歴史が70年しかないとう意味であり、黄河文明から始まる歴史を全て否定しているものではない」という冷静な反論が寄せられた。

 中国人は往々にして「炎黄子孫」を自称する。「炎黄子孫」とは中国に伝わる神話に登場する炎帝や、紀元前2000年以上も前に中国大陸を統治した皇帝のうちの1人と言われる「黄帝」の子孫という意味だ。「炎黄子孫」という言葉と合わせて、「中国には5000年の歴史がある」と胸を張る中国人は多い。

 記事は、日本の歴史の教科書には中国が誇る悠久の歴史を無視し、「中国には70年の歴史しかない」という記述があると主張。どの教科書のどの記述なのかは明言せずに、このような記述は到底許せるものではなく、厚顔無恥の主張であると憤りを示した。

 日本の歴史の教科書に「中国には70年の歴史しかない」という記述があるとは考えにくく、実際には「中華人民共和国は建国から70年ほどしか経っていない」といった内容の記述を誤解したものと考えられる。中華人民共和国の建国は1949年10月1日であるため、正しくはまだ68年しか経過しておらず、「中国という国には70年の歴史しかない」という記述は正確に言えば間違ったものではない。

 記事が展開した日本に対する批判について、中国人ネットユーザーからは「日本の教科書の記述は、あくまでも中華人民共和国のことだ。何も間違っていない」、「新中国は建国かっら70年未満だからな」など、冷静なコメントが多く寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)