中国メディア・今日頭条は22日、日本の芸術家が手がける「紙細工」のクオリティの高さに驚きを示すとともに「職人気質の表れ」と賞賛する記事を掲載した。

 記事は「近ごろ、こんな白いヴィトンの財布がネット上で話題になっている。驚くかもしれないが、この本物そっくりの財布は、なんと紙でできているのだ。写真からは、本物を忠実に再現するためにシワ1つ1つが紙の貼り合わせによって精巧に作られている」とした。

 そのうえで、この紙細工の制作者が日本人造形作家の小坂学氏であることを紹介。「小坂氏の驚くべき作品はまだたくさんある。このライターもそうだ。そして、触れない訳にはいかないのが腕時計の作品シリーズなのである」として、実際に紙で作ったライターや腕時計の作品画像を示している。

 記事は、小坂氏の腕時計作品について「外側が本物と完全一致するだけでなく、歯車など内部の細かい部品まで完璧に再現されているのだ。全くもって不思議ではないか。もし3Dプリンターで印刷したものなら信じるが、ハンドメイドで作ったとなれば本当に飛び上がるほどの驚きだ。こういった腕時計を完成させるのに、少なくとも260時間前後かかるとのことだ」と説明した。

 さらに、小坂氏が作品制作にはケント紙と彫刻刀を用いており、全く何の機器の助けも借りていないと紹介。「部品がとても細かいので、ちょっとうっかりすれば最初からやり直しになってしまう。本物のレベルに持っていくためには、そこで妥協してはいけない」と小坂氏が語ったとし、「このような職人気質に支えられてこそ、かくも精緻で素晴らしい作品ができるのだ」と評している。

 記事と作品を見た中国のネットユーザーは「古代中国の絹織物から続く東洋の精緻さが受け継がれている」「これ、もしかしたら本物よりも高い値段がつくかもしれない」「手作りした後で紙が汚れていないのがすごい」といった感想を残した。

 また、あるユーザーからは「中国にやってきて棺材屋になったら大儲けできるぞ」との感想も。中国には、ご先祖様のために紙で作ったお金や家具、車などをお墓の前で燃やす習慣がある。せっかく作った芸術品を燃やしてしまうのはもったいないが、お棺も含めて、中国では意外なニーズがあるかも知れない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)