居酒屋やそば屋、ラーメン屋の軒先で見かける物と言えば「のれん」だ。のれんというと飲食店のイメージがあるが、家庭のインテリア用品としても利用されている。中国メディア・今日頭条は19日、日本式のカーテン・のれんが持つ芸術性やインテリア性について紹介する記事を掲載した。

 記事は「窓につけるカーテンは、われわれのプライベートな空間づくりを手伝ってくれる。一方、中国では部屋などの入口にのれんのようなカーテンをつけることはあまりポピュラーではない」としたうえで、のれんが持つインテリア効果の高さを紹介。中国で人気が高い日本のドラマ「深夜食堂」のシーン例にあげ、視界の半分を遮るのれんが神秘的なムードを醸し出しており、のれんをくぐったなかで繰り広げられる物語を見に行きたくなるとした。

 そして「実際、とても簡単な装飾で、家の中がテレビドラマの世界のようになるのだ。のれんは窓のカーテンにも使えるし、空間を隔てる間仕切りのような使い方もできる。純粋な装飾として壁に張り付けてもいい。そして、さまざまな素材やデザインが用意されおり、きっと満たされた生活空間を作ることができるだろう。窓の下半分につければ、爽やかなムードを演出するだけでなく、夏の厳しい日差しも避けてくれるのである」と説明した。

 また「もし玄関が単調な印象なら、のれんを掛けてみるといい。空間の仕切りになるだけでなく、布のデザインが空間の見た目の冷ややかさを解消してくれるのだ」とも伝えている。

 記事の作者は、日本ののれんが持つデザイン性とともに「目の前の景色の半分程度が隠され、残りの半分が見える」ことに対し、大きな魅力を感じているようだ。一部が空いていることで、完全な空間の断絶ではなく「さり気なく仕切る」空気を醸し出しているのも、いいのかもしれない。
 
 ところで、中国のお店にも「のれんのようなもの」はある。それは、特に冬や夏になるとお店の入口に出現する透明のビニールカーテンだ。短冊状にスリットが入っていて、客はこれを手でくぐって出入りするのだが、これが結構厚みがあって重い。それもそのはず、ビニールカーテンは冷暖房の空気を外に逃がさないことが最大の目的だからだ。残念ながらそこには、ひょいとくぐるのれんのような風情は存在しない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)