中国の歴代王朝は中国周辺国に大きな影響を与えてきた。日本や韓国には中国起源の文化が数多く存在するが、中国では急激な現代化が進むと同時に貴重な伝統文化が失われている。

 中国メディアの今日頭条は13日、「韓国の小学校で行われている伝統文化の教育」について紹介し、今の中国は日韓に比べて伝統文化の教育や伝承といった面で一番遅れを取っているのではないかと問う記事を掲載した。

 記事は、韓国では特に小学生に伝統文化の教育を行うことを重視しており、道徳や教養を養う教科は中国の儒教の文化に基づいて行われていると説明した。授業風景の写真も載せているが、生徒たちが伝統的な衣装チマチョゴリを身に着けて伝統文化の授業を受ける様子や、茶道の授業を受けている様子を紹介した。また敬語を習う授業の様子でも、生徒たちが伝統の衣装を身に着け正座をして机に向かっている。

 こうした伝統文化を学校で教科書を通じてだけでなく、子ども達に「実際に体験させて教える」という様子は中国ではあまり聞かれない。教育を重視する親の意向でピアノ教室などで習い事をさせることはあるが、中国の伝統文化を肌で体験して学ぶ機会は少なくなっているようだ。

 続けて記事は、茶道のルーツは中国にあり、中国から世界にも広まったものであるというのに、日本や韓国で茶道は独自の発展を遂げたことを指摘、「韓国では小学生までが茶道を習っている」と驚きを示した。逆に中国は長い歴史と文化を持つが、自国で生まれた伝統文化を学び、子ども達に伝承させていくという点で日韓に大きな後れを取っていると論じた。

 中国では急激な成長と同時に歴史ある街並みが数多く失われており、勉強だけが教育と見なされており、道徳や文化的な教養はあまり重視されていないように見受けられる。今の中国は過去よりも未来をより重視しているようだが、優れた文化が伝承されず、失われていくとすれば、それはあまりに勿体ないことだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)