電子機器の普及により、日本の電車内で見られる光景も大きく変わった。大半の乗客がスマートフォンをいじるようになったのだ。一方で、電車内で文庫本に熱中する人を見かけることもまだまだ多い。中国メディア・今日頭条は13日「日本人はどうして本をこんなに小さくしたがったのか」とする記事を掲載した。

 記事は「電子媒体がすでに主流となりつつある時代において、なおも紙媒体を愛する人が多くいる。特に日本でその傾向が強く、電車の中では日常的に小さな本を読んでいる姿を見かける。この本は、われわれが普段読む本よりも一回り小さいもので、日本で最も人気のある『文庫本』なのである」と紹介した。そして、日本の文庫本は岩波書店の創業者・岩波茂雄氏が1927年に「岩波文庫」として小さなサイズの本を出版するようになったのが最初であるとし、軽便さからたちまち市民のあいだで人気となり、その後各出版社が続々と文庫本を出版する文庫本ブームが巻き起こったと説明している。

 また、文庫本はA6サイズで楽々ポケットに入れることができて持ち運びに便利なうえ、価格もほとんど1000円以内で、安いものは300-400円で買うことができると紹介。文庫本の流行によって、日本人の読書習慣がより浸透していったと解説した。さらに「文庫本は持ち運びによっては損しやすいこと、そして他人に自分の好みを知られたくないという恥の文化によって、日本人は文庫本に専用のブックカバーを付けることを好む。そして、多くの人がブックカバー収集を愛好しており、ブックカバーも日本の独特な文化となっている」と伝えた。

 日本人はしばしば、限られた空間を上手に利用することができる民族だと評される。コンパクトで場所を取らない文庫本も、空間の有効利用を重視する日本人の特性を示すものの1つと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)