近年、中国では海外旅行がブームとなっていて、日本は人気の渡航先ランキングで常に上位となっている。事実、日本を訪れる中国人の数は年々増加しており、日本政府観光局によれば、訪日中国人の数は14年は240万9158人だったが、15年は前年比107.3%増の499万3689人となり、さらに16年は27.6%増の637万3564人となった。

 17年も9月までの統計で前年同期比11.0%の伸びを示しており、このままの勢いであれば、17年通年の訪日中国人客数は過去最高を更新することは確実であろう。中国で日本旅行がブームとなっている一方で、日本では中国は決して人気の渡航先ではなく、相手国への観光旅行という意味では、日本と中国に大きな温度差があると言える。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、非常に多くの中国人が日本を旅行で訪れているというのに、なぜ日本人は中国を訪れたがらないのかと疑問を投げかけ、その理由は「中国が日本ほど清潔でないからか」と嘆いている。

 記事は、日本は観光業が発達していて、近年は多くの中国人が日本を旅行で訪れるようになっていると指摘。日本と中国の間には歴史問題が存在し、今なお多くの中国人が日本に対して複雑な感情を抱いているとしながらも、こうした感情も中国人の訪日旅行ブームにはさほど大きな影響を及ぼしていないと論じた。

 続けて、初めて日本を訪れた中国人は目の前に広がる光景の「清潔さ」に驚き、「日本人はまったくゴミが出ない暮らしをしているのか」と思うほどだと紹介する一方、これだけ多くの中国人が日本を旅行で訪れているというのに、「日本人の間で中国旅行が人気となっているという話はまったく聞いたことがない」と指摘。しかも、一部の日本人は中国に対し、「大気汚染が深刻で、道路もゴミだらけ」というイメージを持っており、こうした点を嫌って中国旅行を避けている可能性があると嘆いた。

 日本を訪れた中国人の多くが、日本の清潔さに感嘆の声をあげることから、日本が中国に比べて清潔であるのは事実だろう。だが、日本人の間で中国旅行の人気が高まらないのは、清潔さだけが理由ではなく、せっかくの休暇を中国で過ごしたいと思わせる魅力的な観光資源がないというのが根本的な問題ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)zhaojiankangphoto/123RF)