日本版GPS衛星と呼ばれる準天頂衛星「みちびき」4号機が10月10日、午後に種子島宇宙センターから打ち上げられ、予定の軌道への投入に成功した。準天頂衛星システムはGPSの測位精度を大幅に向上させることができ、位置情報の誤差が数センチメートルまで縮小するという。

 準天頂衛星「みちびき」による高い測位精度は中国でも高い関心を集めている。中国メディアの科技日報社は10日、カナダ・ヨーク大学の客員教授である劉智星氏の見解として、みちびきについて「測位精度は高いが、中国も負けていない」と論じた。

 記事は、準天頂衛星「みちびき」はすでに4機の打ち上げに成功しており、それによって日本は国内および日本周辺においてGPSの測位精度を大幅に向上させることができると紹介し、18年にも日本はみちびきの本格運用を開始し、23年までに7機体制での運用を行う方針だと紹介、これによって日本は米国のGPSに依存せずに衛星測位システムを運用できると論じた。

 続けて、日本がGPSへの依存から脱却すれば、日本の衛星航法分野における研究開発能力は大きく高まることが予想され、将来的に訪れるであろう自動車の「自動運転」にも測位精度の向上は絶対に必要だと指摘。一方、「みちびき」の測位サービスは世界に向けて提供するものではなく、あくまでも日本や日本周辺だけのサービスとなるため、市場規模が小さいことが問題だと指摘した。

 さらに記事は、中国でも衛星測位システム「北斗」の開発が行われており、「みちびき」と違うのは「全地球測位システム」として開発が進められている点だと指摘。「みちびき」の測位精度の高さを認めつつも、中国は地球上のすべての場所をカバーする測位システムの開発を進めており、システムの増強も同時に行っていると指摘し、将来的には非常に高い精度の測位サービスを提供することになると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)