日本経済新聞は10月31日、化粧品メーカーのコーセーが中国国内での生産から撤退すると報じた。中国市場へは今後、日本から製品を輸出するほか、委託生産に切り替える方針だという。

 これについて、中国メディアの一財網は8日、中国ではコーセーが生産の一部を日本国内に回帰させる方針なのではないかと伝えつつ、こうした動きは中国人消費者が「メード・イン・ジャパン」を信頼しているためであり、日本で生産した製品のほうが売れるためであると考察している。

 記事は、日本企業が「中国人消費者はメード・イン・ジャパンを求めている」ということに気づいたのはここ2ー3年のことだったと伝えつつ、中国国内での生産から撤退し、日本に工場を新設する企業もここ最近、増えていたと紹介。さらに、日本の一部企業で最近、改ざんなどの問題が起きていたとは言え、中国人の日本製品に対する信頼はほとんど揺らいでいないと論じた。

 さらに、中国に進出している日本の化粧品メーカーのなかには、高級ラインの堅調な売り上げを背景に、業績が復調している企業もあると指摘。中国の化粧品市場では高品質かつ高額な製品の需要が伸びている証しだとしつつ、「この売れ行き好調な高級ラインの製品こそ、メード・イン・ジャパンである」と論じた。

 また、中国の化粧品市場ではミドルクラスの価格帯において、中国企業の参入が相次いでおり、外資メーカーより優れたパフォーマンスを見せる中国企業が増えていると紹介する一方、ハイクラスの化粧品市場では「輸入品」のほうが高くても売れる傾向があると紹介。そうした意味で、コーセーが日本で生産した化粧品を「メード・イン・ジャパン」のラベルをつけて中国に輸出するのは良い選択となり得ることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)