乗り物は、単に速ければいいというものではない。もちろん時間に追われている場合は速さが優先されるが、ゆっくりと移動したい、風景を楽しみたいといった観光目的のニーズもある。ニーズに合わせて様々な乗り物が存在し、市民や観光客に愛されるというのが、成熟した乗り物社会ではないだろうか。

 中国メディア・今日頭条は9日、東京の交通は人びとの心を掴みながら発展しているとする記事を掲載した。記事は、今の日本の街並みはすでに昔とは変わってしまっているが、その一方でかつての輝きも残されていると紹介。一過性と見られた中国人の日本観光が現在に至るまで流行し続ける背景には、街の華やかさもあるとの見方を示した。

 そして「日本はとても発展していると言うが、東京の街には昔ながらの人力車も存在し、和服を着た日本の女性や観光客を乗せている。東京は人口の非常に多い大都市であるとともに、観光するに値するスポットもたくさんあるのだ。東京という街の交通の発展ぶりは、人の心を深く掴むものなのだ」と説明している。

 ビル街の間を新幹線や電車、モノレールが走り、地面の下には網の目のような地下鉄路線が存在する。一方、人力車や屋形船といった昔ながらの乗り物の姿も見える。東京唯一の路面電車である都電荒川線は、近代から現代にかけて東京の発展を見つめてきた「生き証人」的な存在だ。近未来と古きよきものが見事に融和している点も、東京が持つ大きな魅力なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(c)khunta/123RF)