衛生マスクといえば、一般的には風邪やインフルエンザなどの感染予防に着用することが多いが、日本ではそうした目的以外にマスクを着用する人も少なくない。旅行で初めて日本を訪れた中国人にとっては街中で「マスクを着用する日本人」が数多くいることに驚きを禁じ得ないようだ。

 中国メディアの今日頭条は8日、多くの日本人がマスクを着用している姿を見て「伝染病」でも存在するのかと訝る中国人もいることを紹介する一方、日本人がマスクを着用するのは「必ずしも衛生目的」ではないと紹介。日本人がどのようにマスクを使用しているのかを伝えている。

 記事はまず、マスクの使用目的といえば「花粉症対策」、「空気感染する病気の予防」、「保温や保湿」といったものがあると紹介。これらは衛生マスクの一般的な使用法であるうえ、中国でも見られる使用目的であるため、特筆すべき内容ではない。しかし記事は、日本には日本特有のマスクの使用目的があると紹介した。

 その目的とは、「マスクをすることによって、素顔を隠す」というものだと紹介し、日本では素顔を見られることを恥ずかしがる女性が多いと指摘。化粧をしないことには、ちょっとした買い物のための外出すら嫌がる女性は多いと伝え、マスクをすることによって素顔を隠すのだと紹介した。

 さらに記事は「マスクをすることによって安心感を得る」人も多いと紹介。確かにマスクを着用することで、相手に表情を読まれなくなったり、自信のない自分を隠せるといった安心感を覚える人は少なくないようで、こうした目的でマスクを着用する人は「マスク依存」とも呼ばれているようだ。これらはすべて、日本人が他人からどう見られているかを気にし過ぎていることの表れかもしれない。だが、こうしたことは、中国人からすれば理解できないことのようだ。

 中国では若者を中心に、ファッション性のあるマスクが流行しているが、それでもマスク着用の理由は顔を隠したいという精神的なものより、ひどい大気汚染が主な理由だ。同じマスクでも日本と中国では着用の目的に大きな違いも見られるようになっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)