日本人は英語が苦手、日本人は英語の発音が下手という話をよく見聞きする。中国のネット上でもしばしば話題となる。中国メディア・今日頭条は8日、日本人が英語が苦手なのは歴史的な理由によるものだとする記事を掲載した。

 記事は、2015年におけるTOEFLの成績の国・地域別ランキングで、日本がアジア30カ国・地域中で下から5番目になったと紹介。特に口語にかんしてはアジアのみならず世界的に最下位レベルであるとした。そして日本人の英語の問題はその教育体系にあり、試験対策の詰め込み式教育によって文法やリーディング、ライティングが重視される一方で口語などのコミュニケーション能力が軽視されてきたと説明している。

 そのうえで「しかし、英語がダメな原因をすべて試験教育に押し付けることは難しい。やはり試験教育が主流の中国大陸や台湾は英語が比較的上手だからだ。カギとなるのは英語を学ぶ姿勢。日本人は中国人ほど英語学習に情熱を持っていない。日本の大学や研究機関、そして企業が求める英語レベルは低いのだ。その理由は、明治維新で積極的に西洋の文明を取り入れようとしたことに端を発する、通訳・翻訳業の発展にある。著名な科学雑誌に日本語版が存在するなど、自分で英語を学ばなくとも日本語に翻訳されたものから情報を得ることができるのだ」と論じた。

 その一方で、日本にも明治初期に英語学習に溺れた時期があると指摘。当時の文部省は中学生に週6時間の英語学習を課し、大学入試でも英語を必須科目とし、現在の入試では考えられないほど難しい問題を出題していたと紹介した。この政府主体による英語学習ブームはやがて「西洋の言語が日本文化を破壊する」という思想の揺れ戻しを生み、その後英語学習は下火になっていったと説明した。

 さらに20世紀前半における民族主義の高まりによって反西洋化、反英の考え方が日本社会に根付き、終戦後に米国の占領下で欧米文化や英語が急速に流れ込むなかでも、日本人の根深い部分にある反英語感情は現在までも続いているのだと論じている。

 記事の指摘はなかなかおもしろい。ただ、日本人の英語が上手にならない大きな原因はやはり「失敗を恐れて、あるいは恥ずかしがって積極的に発話しようとしない」という点だろう。これは英語に限らず他の外国語学習においても大きなネックとなる点だ。外国語の学習に奥ゆかしさは必要ないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)