モバイルネットワークを駆使した自動車シェアリングが中国で大流行し、さまざまなモノを扱った「シェアリングサービス」が出現した。ただ、シェアリングサービス代名詞と言えるカーシェアリングは、中国でうまくいかないと見る向きがあるようだ。中国メディア・今日頭条が7日、伝えた。

 記事は「自転車シェアリングに続いて、カーシェアリングも各地で出現した。しかし、他人に自動車を貸すという点で豊富な経験を持つ従来のレンタカー業者は消極的だ。それは、カーシェアリングが早晩廃れると認識しているから」としたうえで、その理由について7つ挙げている。

 1つ目は、駐車代の問題。乗り捨てるにしても自転車シェアリングとは異なり駐車料金が必要になるほか、指定の場所に無料で駐車するにしても目的地にスポットがない可能性があるとした。2つ目は、車内の環境が保たれるかという問題だ。「利用したことのある人は、前の使用者がゴミやイヤな匂いを残したままでうんざりした経験があるはずだ」とし、利用者のモラルが大きなネックであることを指摘した。

 3つ目は利用客層の問題。記事によれば、付近のスポットに自動車を取りにやってくるのは運転経験が浅そうな大学生や若者ばかりだという。また、飲酒運転のチェックも難しいとしている。4つ目は、事故を起こしたときの責任配分がはっきりしていないこと、シェアリング会社が加入する保険は補償額が低く、大きな事故の場合は賠償額が天文学的数字になりかねないことと挙げている。

 記事はこのほか、安全リスクに対する責任の所在が明確でないこと、前の利用者がつけた傷などを自分のせいにされる可能性があること、デポジットだけで儲けるという低価格の経営スタイルはやがて自動車の品質維持に影響を及ぼす可能性があることを指摘した。

 自動車は自転車に比べてはるかに大事故のリスクが高く、それ故にメンテナンスにも大きなコストがかかる。そして、使う人のマナーやモラルもより求められることになる。中国でカーシェアリングを成功させるには、自転車とは全く異なる視点でシステムを考える必要がありそうだ。(編集担当:今関忠馬)