寒い季節になると、温かいものが食べたくなる。しかし、日本を代表する生食、刺身もこれからの季節がおいしい。ブリを筆頭に脂の乗りが良くなる魚が多いからだ。寒い冬に生の刺身は、普段から冷たい食べ物を敬遠する中国人からすれば衝撃的かもしれないが、一度その旨さを知ってしまえばきっとやめられなくなるだろう。

 中国メディア・今日頭条は7日、生食は日本の専売特許ではないとする記事を掲載した。記事は「生食と言えばみんな真っ先に日本を思い浮かべるだろう。四方を海で囲まれた日本では、海産物が豊富に取れる。そして素材の特徴を活かすことに主眼が置かれる日本にとって、生食はもってこいの食べ方。様々な加工方法や調味方法により、様々な風味を生み出している」とし、活き造りや踊り食い、洗いといった生食の方法を紹介した。

 一方で「知っている人は少ないが、日本の生食文化の起源は中国にあり、唐代に日本に伝わったのだ。中国では生食文化は徐々に廃れていったが、今でも中国には一部で生食の習慣が残っている。味も日本の刺身に負けないのだ」としている。そして、淡水魚の薄切り肉を人参や玉ねぎなどの野菜や数多くの薬味、調味料と混ぜ合わせる「順徳魚生」のほか、シャコやカニ、牡蠣を調味液に漬け込む料理、エビを生きたまま酒に漬けて食べる料理などを紹介した。

 中国の生食料理は生の魚介類をそのまま食べるのではなく、調味料に漬け込んだり絡めたりして臭みなどを取ってから食べるものが多いようだ。

 中国のネットユーザーからは「生食は確かに日本だけのものではない。しかし、生食を芸術品にしたのは日本だけ。食材にしろ調理器具や技術にしろみな精緻であり、おいしいことこの上ない。日本の刺身を食べてしまえば、中国や韓国の生食は一口も食べられない」と、日本の生食文化に対するお褒めの言葉も見られる。そこには、生でも食べても大丈夫という安心感もあるのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:写真AC)