海外旅行が一般的になり、外の世界を見る機会の多くなった中国人は、他国と中国との違いを感じることも多くなったようだ。特に、隣国である日本の静かさと中国のにぎやかさは対照的だ。中国メディアの今日頭条は6日、「日本旅行から帰ると毎回解放された感じがする」とする記事を掲載した。

 この中国人筆者も初めて日本に来た時には大きな衝撃を受けたという。道路もトイレも非常にきれいで、人は多いのに秩序正しい電車の車内など、「中国の大都市病があっという間に治った感じ」と独特の表現で伝えた。またどこに行っても忘れられない出会いがあったと懐かしげに振り返った。

 このように、日本に魅了されたという筆者だが、今は日本は「旅行だけで十分」と感じているという。実際、中国の町はゴミだらけで、渋滞がひどく、1日中クラクションが鳴り響き、地下鉄では大声で電話するのが当たり前の光景だが、だからこそ、数日経つと中国の喧騒が懐かしく感じられ、しんと静まり返った京都の夜などは「苦痛」ですらあったという。

 日本の良さが民度だとしたら、中国の良さは何だろうか。記事は中国式の「自由」と「礼儀」だと分析。中国は街中でもレストランでもにぎやかで、オープンな雰囲気があるという。鳴りやまないクラクション、あちこちで電話のベルが鳴り話し声の絶えない地下鉄などは、むしろ自由の裏返しだと論じた。そして、話してみなければわからない日本流の人付き合いと違い、「表情で感情や考えを表す」のは中国流の礼儀で中国の良さだと主張した。

 文化や習慣の違いは、良し悪しでは測れないということだろうか。記事は、もう自分を過小評価することも過大評価することもない、とそれぞれの良さを認め合うように促して締めくくった。中国のにぎやかさも1つの文化だが、民度の高さや静けさは日本ならではの良さとして、大切にしたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)