日本では大きなアクシデントがない限り停電するケースは少なくなったが、中国ではまだ停電や断水がしばしば起きるようだ。中国メディア・今日頭条は4日、中国の少年サッカークラブが練習中にグラウンドが突然停電、その時に保護者たちが取った行動が物議を醸している。

 記事は、山西省晋城市にあるサッカーセンターで3日夜、サッカークラブの子どもたちがグラウンドを使って練習をしていたところ、施設の照明が停電によって全て消えて辺りが真っ暗になったと紹介。「練習が続けられなくなり困惑する子どもたちに、保護者たちが知恵を結集し、グラウンドの周囲にマイカーを集結させ、それぞれの車のヘッドライトを点灯。子どもたちに練習を続けさせたのだ」とした。

 そのうえで「中国サッカーの未来は今の少年たちにかかっている。ネットユーザーたちは親心に感慨を覚えるとともに、続々と賞賛を示した」と伝えた。しかし、今日頭条に寄せられたコメントを見ると、賞賛よりも皮肉が目立っている。

 あるユーザーは「わが子が練習中にも停電したことがあり、私はカイエンのヘッドライトで照らしてあげた。すると翌日コーチから感謝されるとともに補欠だった息子を『レギュラー選手にしました』と言われた」とコメント。実話かどうか分からないが、中国ではいかにもありそうな話だ。それゆえ、多くのユーザーが「いいね!」をつけている。

 他のユーザーからも「マイカーとマイホームがないとサッカーができないんだな」、「サッカーは金持ちのスポーツ」、「電動バイクで送り迎えに行ったら、気まずい思いをした」、「停電したからって、そこまでやる必要があるのか?」といった皮肉や疑問の声も寄せられた。

 そして、至近距離からヘッドライトを浴びたら眩しくて仕方がない、子どもの目が悪くなるという批判も。確かにそのとおりである。記事に掲載された写真を見ると、かなり眩しそうだ。また、エンジンをかけずに長時間ヘッドライトを点灯させていたのであればバッテリーへのダメージは避けられず、バッテリーがあがってしまう可能性もある。エンジンをかけて点灯すればバッテリーの心配はないが、子どもたちが練習するグラウンドが排気ガスで囲まれることになる。

 練習を続けさせたいという親心は理解できるが、もう少し違うやり方もあったのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)niserin/123RF)