中国を訪れたことのある人ならば、中国は日本に比べて落ちているゴミが多いことを知っているだろう。歩行者の多い大通りであれば清掃員がゴミ掃除をしているため比較的ゴミが少ないのだが、大通りから小道に入るともうゴミがそこら中に落ちているというのは普通の光景だ。

 また、中国では日本と違って至るところに羊肉の串焼き屋台があるが、串焼きを食べた人たちは路上に串を捨てて立ち去ることが多く、屋台の周りはゴミだらけとなっている。それでもゴミを捨てることを咎める人はいない。

 中国人が日本を訪れ、街の清潔さに驚くのは、中国ではゴミが落ちているのが普通だからという事情があるわけだが、中国メディアの今日頭条は6日、日本が清潔であることは中国人の誰もが認めるところだと伝えつつ、「日本が清潔なのは、日本人が環境の美しさに対して厳格な基準を持っているためだ」と論じている。

 記事は、中国のように街に清掃員を配備して1日中、清掃を行ったとしても大多数の人がゴミを捨てていては街が綺麗になるはずがないと指摘。日本は逆に都市部であっても地方の農村であっても清潔でゴミが落ちていないのは清掃員が掃除をしているためではなく、誰もゴミを捨てないからだと指摘し、ゴミを捨てないのは日本人と中国人の美に対する考え方と許容度が違うためとの見方を示した。

 確かに、日本人は自宅は掃除しなくても、職場のデスクは綺麗に保っていたり、公共の場を汚さないように努める意識が中国人より強いと言える。逆に中国人は公共の場所は自分の場所ではないため、汚しても構わないと考えがちだ。つまり、日本人と中国人とでは公徳心についての価値観が違っていると言えるが、こうした価値観の違いも街の清潔さの違いになって現れていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)fightbegin/123RF)