日本を訪れたことのない中国人の多くは、中国国内のメディアの影響を受け、日本や日本人に対して歪んだイメージを持っている。中国では毎日のように抗日ドラマが放送されているが、ドラマでは旧日本兵は常に悪役で、野蛮に描かれることが一般的だ。

 だが、日本を実際に訪れた中国人たちは実際の日本人は抗日ドラマに登場する野蛮な旧日本兵と大きく違っていて、穏やかで礼儀正しいことを知ることになる。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人は野蛮どころか、喧嘩すらしないと論じる記事を掲載した。

 中国の抗日ドラマに出てくる日本人はしばしば「馬鹿野郎」などと罵声を発するため、一部の中国人には「日本人はすぐに怒る」というイメージがあるようだ。しかし日本を訪れた中国人が耳にするのは罵声ではなく、「すみません」という言葉だ。しかも、街中には秩序があり、罵声が聞こえないどころか、「喧嘩をしている人」すら見られず、事実とイメージのギャップに驚くようだ。

 記事は、日本人は「電話で話していても、列に並んでいる時でも、誰かにぶつかったら互いに『すみません』と口にする」と紹介し、なぜ怒ったり怒鳴ったりしないのだろうかと疑問を投げかけた。こうした日本人の姿は何でも自分の意見をはっきりと主張する中国人からすると、非常に不可解な行動にも映るようだ。

 続けて、中国人とは大きく異なる日本人の考え方について、「日本人はある規範のもとで行動している」とし、この規範こそ「世間」という概念だと指摘。この概念には職場や学校、住んでいる地域などが含まれ、世間から見られて「恥ずかしい」行為を日本人は取らないとしたほか、周囲の状況を察知できない人は「空気が読めない」と白い目で見られると伝えたほか、「村八分」という言葉があるように日本人は集団から除外されることを恐れるとした。

 逆に中国では「国土が広く、人びとの生活環境も流動的であるゆえ、中国人は世間にとらわれず何事もはっきり主張するのだ」と論じた。また、日本の習慣はストレスを感じることも多いため、「日本人は中国人のように周囲を気にしないで行動できることを密かに羨ましく思っている」と主張した。確かに自己主張という点では中国人と日本人の考え方は真逆であり、中国人にとって「世間」を気にしたり、空気を読んだりする日本の習慣は理解に苦しむ概念だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)