国中に路線が張り巡らされ、営業距離で世界一となっている中国高速鉄道。そのニュースは、日本でもたびたび報道されている。最近では、北京と上海を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道に新型車両「復興号」が投入され、営業運転としては世界最速となる時速350kmに引き上げられたことが注目を集めた。

 中国人の多くは高速鉄道を誇りに感じているようだが、日本国内では中国高速鉄道は「新幹線のパクリ」という論調が存在するのも事実で、こうした論調は中国人からすれば不愉快なもののようだ。

 中国メディアの今日頭条は4日、中国高速鉄道が日本の新幹線のパクリであるという疑惑が日本国内に存在することを紹介しつつ、それについて反論する記事を掲載した。

 まず記事は、中国は高速鉄道の開発を始めるうえで、日本をはじめ多くの国の技術を導入してきたことは事実とする一方、日本には「中国高速鉄道は新幹線のパクリではないか」という一部世論が存在することを紹介。だが、この疑惑に対し、「中国が独自に高速鉄道の研究を重ね、技術力を高めてきたことも事実である」とし、決してパクリではないと強調した。

 続けて、新幹線は世界初の高速鉄道であり、日本人が一から新幹線を設計、製造し、新幹線は日本人の匠の精神を体現した存在だと認める一方、日本国内でいつまでも中国高速鉄道を「パクリ」だと批判する声が存在するのは、中国高速鉄道が時速350kmで営業運転できることが新幹線にとって脅威となっているためだと主張した。

 中国高速鉄道の外見や内部のデザインは新幹線にどことなく似ている。これを独自に開発した列車であると言い張るのはいかにも中国らしい反応だが、新幹線と中国高速鉄道は輸出をめぐっても競合関係にあり、両国の高速鉄道分野における競争はこれからもしばらくは続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)