中国で買い物をし、100元札などの高額紙幣で支払いをすると、店員は紙幣識別機にお札を通して確認するのが普通だ。モバイルによる電子決済が普及している中国だが、紙幣での支払いが行われる際には必ず行われる作業と言える。

 紙幣の真贋を確認するという行為は、日本ではまず見かけることのない光景だが、中国メディアの今日頭条は1日、日本で「紙幣識別機」を見かけたことがないと伝え、日本で偽札をつかまされる心配がほとんどない理由について紹介している。

 まず記事は、日本の紙幣に使用されている紙やインクは特殊なもので、非常に偽造しにくく、もし緻密に偽造しようとした場合、額面と同等のコストが掛かってしまうことを紹介している。つまり、日本の紙幣は偽造の難易度が非常に高いということだ。

 たとえばホログラムや棒状のすき入れが施されていること、さらにはお札を傾けて初めて見える「潜像模様」、「すかし」、インキを高く盛り上げる「深凹版印刷」などの技術を写真と共に紹介し、「日本では偽札が出回ることはほとんどないため、偽札に警戒する必要がまったくない」のだと強調した。

 続けて、日本では紙幣の偽造は重罪であり、日本社会において信頼を裏切ったことの代償がどれほど大きくなるのかという点を、これまでに起きた食品の産地偽装事件などを例に紹介。日本では偽装や偽造を行えば、社長は公の場での謝罪を強いられ、銀行との取引停止や、新規事業を行う道が絶たれる可能性が高く、周囲の人びとの信頼を裏切ることは「非常に大きな代償を払わなくてはならない」と強調した。

 結論として、日本において偽物を流通させる行為は、刑務所に収監されるよりも重大なことであるとし、日本では正直であることが非常に大切であるとされるがゆえ、中国のように偽札が流通していないのだと紹介している。偽札をはじめ多くの偽物、海賊品が出回っている中国ではまず何事にも疑ってかかるのが普通だ。しかし、疑われるのは気分の良いことではない。こうした問題があるゆえに、最近の中国ではアリペイやウィーチャットペイなどのモバイル電子決済が爆発的に普及しているのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)