日本の食卓に欠かせない香辛料の1つといえば、ワサビである。臭みを消し、後に残らず鼻を抜けていく爽やかな辛さは、寿司や刺身、冷たい蕎麦などには不可欠だ。中国メディア・環球網は1日、日本のワサビについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本のワサビ生産量80%を誇るという静岡県の伊豆半島にあるワサビ田を紹介。「豊富な湧き水と砂、穴の開いた石がワサビの生育の基礎。水清く緑深い場所でなければ良質なワサビは育たない。肥料は使わず、防虫に使用する農薬も最小限。それゆえ高価であり、食材界の貴族と言える」とした。

 また、鮮度が大切なワサビは輸出が難しく、国内での消費をさらに増やすため、静岡県では専門の研究機関や農家、メーカーなどが協力してワサビの新たな食べ方や新商品を開発し、売り出していると説明。現地の飲食店などではワサビご飯が供されるほか、ワサビの麹漬けをクラッカーと合わせる、焼肉にワサビをつけて食べる、あんことワサビを組み合わせるといった食べ方が開発されていること、ワサビを日本酒に漬け込んだワサビ酒もあり、独特の風味でおいしいことを伝えている。

 さらに、現地の食品メーカーではワサビマヨネーズ、ワサビのオイル漬け、ワサビせんべいなど、数えきれないほどのワサビ関連食品を製造販売していると紹介。メーカーの社長が「食品の多様化で、若者のワサビ離れが進んでいる。若者が受け入れやすい加工食品を多数開発するとともに、新しいタイプのワサビおろし器も作っている」と語ったとした。(イメージ写真提供:123RF)

 記事は「実際、日本におけるワサビの需要は多く、決して危機を感じるほどではない。しかし度重なる自然災害の洗礼を受けてきた日本人には強い危機意識が備わっており、未然に防ぐ策を講じることが習慣化しているのだ。静岡の人びとによるワサビに対するたゆみない努力に見られるように、日本人は事物に対して常に『道半ば』の精神を持ち、前進し続けるのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)