経済国となっている国の都市部での生活はだんだん似たものとなっているようだ。生活のリズムが速くなり、ラッシュ時に見られる交通機関の混雑は昼間とは全く異なる形相を見せる。

 地方に住む中国人から言わせると「北京や上海などの大都市の生活リズムはとても速い」らしいが、日本の首都である東京の生活リズムはどれだけ速いのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、通勤ラッシュの混雑ぶりを紹介する記事を掲載し、日本の生活リズムは北京や上海を上回ると伝えている。

 記事は、東京の通勤ラッシュの光景を撮影した写真を複数掲載し、電車に最後に乗り込む乗客を駅員が押し込んでいる様子や、扉に顔を押し付けられ疲弊と苦悶の表情を見せる日本のビジネスパーソンの姿は「同情しつつも、つい笑ってしまう」と主張した。

 さらに東京については「世界の最も人口密度の高い都市の1つ」であるとし、東京メトロだけで1日平均で724万人が地下鉄を利用していると紹介。そして、通勤ラッシュのピーク時になるとホームは人で溢れかえり、一部の路線は身動きが取れないほど多くの乗客が車内に詰め込まれるとした。

 それでも、日本人が密集するラッシュ時の光景は中国人から見ると「とても驚くものだ」とした。なぜなら「ホームで電車の到着を待っている時は辛抱強く、そして静かに整然と列を作っているのに、電車が到着すると独特の方法で次々と乗り込んで行く」ためであり、しかも最後に乗り込む人は背中から車両に乗り込むという独特の姿勢を誰もが習得しているためだとした。

 中国では春節(旧正月)になると、多くの人が地元に帰省する。その様は民族大移動と揶揄されるほどの混雑ぶりを見せるが、記事は「東京では春節の大移動が毎日、朝のラッシュ時に生じている」と主張。東京では北京ほどひどい交通渋滞は見られないが、それはみんな地下鉄で移動しているからだと説明した。

 観光で訪れる中国人はラッシュ時の光景を見る機会がないのが普通だろう。記事は「平日の朝に地下鉄を利用すれば、東京の通勤ラッシュを体験できる」と伝えているが、地下鉄を利用している日本人のビジネスパーソンからすれば、通勤ラッシュは見世物でもないし、体験したいという気持ちだけで電車に乗り込むのは迷惑につながりかねないため、冷やかし半分ならば控えて欲しいというのが本音かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)