中国メディア・今日頭条は3日、地下鉄を含む東京の鉄道交通が世界を代表する「迷宮」にまで発展した背景について紹介する記事を掲載した。

 記事は「日本は鉄道大国であり、特に東京には世界最長の営業距離、世界最大の利用客数を誇る鉄道網が整備されている。それはまるで蜘蛛の糸のようであり、迷宮のようでもある。初めて東京を訪れた外国人はしばしば東京で道に迷うことになるのだ。鉄道交通は、東京の大規模な都市化、日本経済の急成長の過程の表れと言え、その経験は参考に値するものだ」とした。

 そして、東京とその周辺都市を含む首都圏の鉄道交通総距離が2500キロメートルを超え、東京23区内だけでも1000キロメートルあまりに達すると紹介。地下鉄は都営と東京メトロ合わせて13路線、310メートルに及び、首都圏の鉄道交通全体ではJR、私鉄、地下鉄などを合わせて50あまりの路線が走っているとし、各路線を色分けして表記している路線図が「すでに色が足りない状態だ」と説明している。

 東京の鉄道交通の歴史は19世紀末に始まった。1872年に地上の鉄道が初めて建設され、1927年にはアジア初の地下鉄が上野―浅草間で開通した。記事は「東京の鉄道交通最大の特色は、周辺の商業と一体化していること。東京駅の地下には日本最大規模の駅地下商業街があり、乗客は駅を出なくても食事やショッピング、娯楽を楽しむことができる」と解説している。

 そして「1920−30年代から、先見のある日本人は鉄道と商業を組み合わせた巨大な商機に気づいていた。地下鉄銀座線には老舗の三越百貨店が積極的に出資、『三越前』という駅が作られたのだ。日本の経済学者たちは、商業社会と住民生活を密接にリンクさせた都市鉄道が、戦後から現在に至るまでの東京の都市化を急速に進め、都市経済を繁栄化させた最も大きな要因だとしている」と伝えた。

 高速鉄道網を急ピッチで整備し、多くの都市で地下鉄が走るようになった現在の中国。駅を起点とした地域経済の発展をどう実現するかが、これからの課題と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(c)tupungato/123RF)