カレールーの箱にある「辛口」の文字。同じ漢字圏の中国人が見ると、辛いという言い方がピンとこないようだ。中国で辛さを表す漢字は「辣」で、「辛」という漢字は「つらい」という意味になるだからだ。

 しかも、日本では味覚以外の意味でも「辛い」という言葉を使うため、中国人にとってはさらに混乱させるものとなっているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の「辛口文化」に関する記事を掲載した。

 記事は、日本の「辛口」を代表するものといえば「ビール」、それもスーパードライではないかと紹介。日本ではアルコール度数の高い日本酒に対して「辛い」という表現を使い、飲み口と後味が違うのが特徴だと伝えた。また、中国でもすっかりおなじみの「カレールー」にも「辛口」があるが、これは中国語の「辣」で意味する、唐辛子などによる「ヒリヒリとした辛さ」とは違い、味蕾を刺激する意味合いがあるため、むしろ「味が濃い」と理解したほうが正確だと主張した。

 記事はさらに、辛口には他にも「毒舌」の意味があると指摘。本来は評価が厳しいという意味だが、記事では場の雰囲気を壊すことなく上手に笑いに換える意味で肯定的に使われているとし、厳しい言い回しでも後味がすっきりしているのが特徴だとした。

 このように見てみると、日本語の「辛い」には様々な意味があることが改めてよくわかる。日本では地域によって山椒による痺れも「辛さ」の範疇に入ることがあるほか、「塩辛い」という言葉のように「しょっぱい」という意味で「辛い」という言葉が使われる地域もある。日本の辛さの表現はやはり外国人にとっては分かりにくいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:写真AC)