2年に1度開催される東京モーターショー。年々その規模は小さくなり、中国市場の成長もあってその影響力の低減が指摘されているが、それでも自動車ファンにとっては魅力的なイベントであることに変わりはない。主役はもちろん各メーカーが展示する自動車やその関連技術なのだが、その運営で垣間見える配慮に、規模で上回る中国のモーターショーが到底及ばない差を感じた中国のメディア関係者もいたようだ。中国メディア・今日頭条が10月31日伝えた。

 記事は「東京モーターショーの規模は以前より小さくなり、広州の3分の2程度になった。しかしそれゆえに、ショーにおける細かい部分の配慮がたくさん目に付くようになった」としたうえで、各メーカーが実施するプレス発表会で気づいた点を紹介している。

 まずは、プレス発表会の席次について。「中国のモーターショーでは、ギャラリー席の前列がメーカー幹部のために空けられており、メディア関係者はその後ろに座らされるが、東京モーターショーではメディアが最前列に陣取ることができる。しかも、関係のない幹部が現場にやって来てどっかりと腰を下ろすことはない。さらに、席に着けなかったメディア向けの配慮として、会見の様子がスクリーン放映されているのだ。メディア関係者に対するリスペクトが、東京と中国のモーターショーでは全然違う」とした。

 また、プレス発表司会者の発言にも注目。中国ではまず発表会に出席したメーカーの幹部紹介から始まるのに対し、東京モーターショーではトイレの場所、避難経路の案内から始まり、幹部紹介をすっ飛ばして本題に入ったと紹介し「東京モーターショーのプレス発表はメディアに見せるために、中国のモーターショーは幹部のためにある、という話もうなずけてしまう」と評している。

 さらに、タイムスケジュールがしっかりしていることについても言及。広州や上海のモーターショーでは各メーカーが予定の時間をオーバーして発表を行うことが当たり前で、メディア関係者の頭痛の種になっていたが、東京モーターショーではどのメーカーの発表会も時間通りにスタートし、翻訳字幕も2秒程度のタイムラグで表示されていたことを伝え「これが、差なのだ」とした。

 プレス発表会一つとっても、中国各地のモーターショーと東京モーターショーとの「差」がいくつも見られたようだ。これは、モーターショーを開催してきた歴史の長さに基づく経験の差なのだろうか。それともショーに対する考え方の違いによるものなのだろうか。(編集担当:今関忠馬)