新築の住宅でも10年住んでいれば、少しずついろいろなところに不具合やガタが出てくるものである。ただ、こまめに補修を繰り返していれば、よほどの欠陥施工でない限りは何十年ももつはずだ。中国メディア・今日頭条は23日「なに? 日本の住宅は寿命が30年しかない?」とする記事を掲載した。

 記事は「日本の住宅というと、スマート化されたキッチンやトイレ・バス、人に優しい創意ある家具製品、そして極めて規範化されたゴミ処理など、良い印象を覚える。しかし、ネット上に出回っているあるデータを見た人は、大いに驚くかも知れない。それは、英国の住宅の寿命は141年、フランスは85年、ドイツは79年、米国は103年なのに対し、日本の寿命はわずか30年というものだ」としている。

 そのうえで、日本の住宅の寿命が短いと言われる理由について「主に木造建築であり、梅雨をはじめとして湿気の多い気候ゆえに木材が容易に腐る」、「戦後の日本では大量の家屋が必要となり、品質よりも数を優先して建てられてきた。法定の建築基準は後からできたものである」、「日本人には米国人のように自分で家屋の補修を行う習慣がない」といった点を挙げた。

 一方で、家屋の寿命と耐用年数は別のものであると指摘。寿命というのは建てられてから壊されるまでの時間であり、日本では家屋が老朽化したから建て替えるケースよりも、間取りを変える必要が出てきた、装飾が古めかしくなったといった理由で建て直すケースが多いとした。また、新築住宅を購入する人が多く、中古住宅は不人気であるため、新築から10年もすれば建物の価値がゼロに近くなってしまうという状況があることも説明している。

 そして「日本の家屋は質がとてもいい。寿命が短いというのは、日本人の建物に対する考え方に関係があるのだ。もししっかりメンテナンスさえしていれば、建物自体は50年、100年だってもつのである」と論じた。

 日本では古くから木造建築の技術が代々受け継がれ、発達してきた。記事では「湿気で木材が容易に腐るため、家が長持ちしない」とされているが、それはむしろ逆。多湿の時期には木材が湿気を吸い込んでくれることで結露が起こりにくくなり、カビやダニの発生を抑制できるというメリットがあるのだ。だからこそ、日本では木造建築が主流なのである。大事に使えば何十年、あるいは100年以上住むことができるというのは、日本各地に存在する年季の入った住宅を見れば明らかだ。(編集担当:今関忠馬)