日本の街には、どこにも必ずと言っていいほど居酒屋が存在する。個人経営の人情味あふれる居酒屋もあれば、大人数でパーッと騒ぐのに適したチェーン店もある。中国メディア・今日頭条は26日「日本では居酒屋文化によって、飲酒が一種の気晴らしになっている」とする記事を掲載した。

 記事は「日本の文化は一般的にまじめで厳しいという印象で伝えられるが、居酒屋は日本の飲食文化における温かみ、人間らしさを感じさせる。居酒屋では、焼き物をはじめとするシンプルで日常的な食べ物が提供され、肩肘張ることなくリーズナブルに味わうことができる。また、飲み物の種類も豊富で、ビール、日本酒、焼酎、梅酒、ワイン、ウイスキー、サワーなど、さまざまな客の好みにこたえている」と紹介した。

 また、日本人の移動手段は主に電車であることから、居酒屋の営業時間は終電前の午前0時あるいは一番電車が出る午前5時といったケースが多く、最近では多様な形式の居酒屋が出現しており、昼から営業しているところもあると説明している。

 そのうえで「日本人は節操なく酒を飲むと思っている人が多いようだが、実際はそんなことはない。多くの場合、コミュニケーションを目的にお酒を飲むのだ。席についてまず好きなお酒とおつまみを注文し、『おつかれさま』と言いながら乾杯して酒を飲みつつ他愛もないおしゃべりをする。このような雰囲気の中で、飲酒はまさに気晴らしやリラックスの手段となっているのだ」と論じている。

 記事によれば、日本で居酒屋文化がこれほどまでに広まったのは、日本人の民族的生活や社会構成と密接に関係しているという。記事は「西洋人にとっては、日本人はまるで働き蜂のようであり、みんな生活のために必死に仕事をしているように見える。しかし、人には休息の場所も必要だ。それゆえ、居酒屋は日本人の温かみに対する渇望を満たしているのだ。居酒屋は酒ばかりではなく、アットホームな空気をも提供しているのである」と解説した。

 接待で酒を飲むのとは異なり、旧知の仲間と居酒屋で飲む酒は余計な気を遣う必要もないためとても愉快であり痛快だ。多くの人にとって、居酒屋が「心のオアシス」になっていることは間違いない。これから年末に向けて飲み会の回数も増えてくるだろうが、酒量の増加には注意が必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)