今年8月に中国国有企業の中国中信集団が買収したマクドナルドの中国事業。買収完了以降、事業拡大を発表するなど活発な動きを見せている。中国メディア・法制晩報は25日、中国事業を運営するマクドナルト(中国)有限公司がこのほど、社名を別のものに変更していたことが明らかになったと報じた。

 記事は、近ごろネット上で「中国のマクドナルドがこっそりと社名を変更していた」との話題が広まったことを紹介。これに対してマクドナルド側が25日に「麦当労(中国)有限公司は10月12日に金拱門(中国)有限公司に改名した」と発表、情報が事実であったことを認めたと伝えている。「麦当労」は「マクドナルド」の広東語音訳をベースとした漢字名であり、中国本土や香港のほか、台湾でも用いられている。

 マクドナルドは1990年に中国本土に上陸し、現在までにマクドナルドにとって世界3大市場の1つ、世界最大のフランチャイズ経営市場、世界でも最も急発展している市場になった。しかし、近年では中国系ファストフード店の台頭、中国人の価値観の多様化などによって経営が苦しくなり、昨年末に中国・香港の事業を中国中信と米投資ファンドからなるグループに売却されることが発表された。そして、今年8月6日に中国中信が中国業務の買収完了を発表、中国のマクドナルドは中国資本が経営を行うことになったのである。

 マクドナルドの中国法人がひっそりと社名を変更し、「マクドナルド」の名前を外したことは、中国のネット上で反響を呼んだようだ。記事は、変更後の社名「金拱門」が非常に中国らしい名前であり、他のファストフードブランドも見習って中国らしい名称に変更すべきだとの声が出たと紹介している。

 ネット上には、今後中国のマクドナルド店舗が音訳を基にしたおなじみの「麦当労」から「金拱門」に変わると思っている人もいるようで、店名を「金拱門」に加工した画像も散見される。しかし、金拱門(中国)有限公司の声明によれば、名称変更は主に登記上のものであり、店の名前が「麦当労」であることには変わりないとのことだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)TEA/123RF)