ひと昔前までは北京と上海にしかなく、しかもそれぞれ1、2本くらいしか路線がなかった中国の地下鉄だが、あっという間に各地の大都市、中都市で地下鉄が走るようになった。北京や上海では路線の数も東京に引けを取らないほどに増えたが、都市近郊の鉄道網という点で考えれば、北京や上海はまだまだ東京近郊には及ばない状況と言える。

 中国メディア・今日頭条は24日「東京の鉄道交通はいったいどれだけ発達しているのか 知れば北京の地下鉄が泣くことになる」とする記事を掲載した。記事は、東京の首都圏における鉄道交通網の総距離が2500キロメートルと世界最長を誇っていると紹介。鉄道交通の発達により、東京では自動車所有台数や環境汚染が抑制されており、人びとは基本的にマイカーを使わずに地下鉄や電車を利用して外出するとした。

 そのうえで、東京・千葉・埼玉・神奈川を含む東京都市圏全体の鉄道路線図の画像を掲載。虫眼鏡で見ないと分からないほど細かい路線図であるともに、東京都市圏内の各都市が鉄道交通によって完全に一体化しており、東京近郊から東京へ出勤する人が大量に存在することを伝えている。

 また、地上2階・地下5階の7階層に及ぶ渋谷駅の構内図についても紹介したほか、1日の乗客数が300万人を超える新宿駅には出口が180カ所近く存在するとし、その構内図を掲載。構内の複雑さについて、3つの路線が乗り入れる北京地下鉄・西直門駅の構内図と比較している。記事は新宿駅について「まるで独立した王国の城のよう。人との待ち合わせに、なるべく新宿駅は使わない方がいい」と評した。

 充実した大都市圏の鉄道網は、日本の鉄道文化の発展ぶりを示す誇らしいものではあるが、充実しているゆえに、使い慣れない人がしばしば混乱を起こすという問題点を抱えている。日本人ですら迷子になるのだから、外国人にはなおさらハードルが高い。「駅ナンバリング」の導入は外国人の利便性を高めるための取り組みと言えるが、今後も引き続き多くの人が混乱なく快適に鉄道網を利用できる環境を整えて行く必要がある。(編集担当:今関忠馬)