2012年に日本を訪れた中国人旅行客の数は98万人だったが、16年には637万人に達し、6.5倍にまで増加した。中国のネット上では、日本を旅行で訪れることは日本を儲けさせる行為であり、そのようなことをする中国人は売国奴だという論調が少なからず存在する。

 しかし、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本を訪れる中国人の数が増え続けていることについて、一部の中国人は不愉快かもしれないとしつつも、「日本には訪れたいと思わせるだけの魅力がある」ことを伝えている。

 記事は、日本を訪れる中国人のなかには、批判されることを恐れて「友人に日本を訪れたことを隠しておく」人もいることを伝える一方、わざわざ周囲の人に隠してまで、中国人が訪日したいと思う理由があるのも事実だと指摘。その理由はまず、日本は中国から非常に近い場所にある先進国で、文化的な相似点も多いため「気軽に訪れることができる」という魅了があると紹介した。

 また、日本を訪れた中国人は「日本には中国人が学ぶべき点が数多くあることを認識する」とし、人びとの民度や食の安全性、街の清潔さや秩序などを目の当たりにすると、「歴史問題を背景とした感情」よりも、中国人は日本の魅力に強い興味を抱いてしまうのだと論じた。

 さらに、一部の中国人が日本を訪れることを批判する背後には「抗日映画や教科書を通じた洗脳、刷り込みがある」とし、一度でも訪日した中国人は「真面目で謙虚で友好的な日本人」の姿や、秩序ある日本社会を通じて先入観や固定概念が覆され、リピーターになってしまうのだと指摘している。

観光庁の2017年7ー9月期の訪日外国人消費動向調査によれば、日本を訪れた中国人のうち、初めての訪日だったのは全体の57.4%で、42.6%がリピーターとしての訪日だったが、こうした魅力があるからこそ日本を訪れる中国人が年々増加し、まったく減る気配がないのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)