中国メディア・今日頭条は21日、長い歴史を持つ中国の食文化から生まれた河南省のある食べ物が、幻のスイーツとして日本の食通たちからもてはやされているとする記事を掲載した。

 記事は「グルメに国境はなく、各国間のグルメは互いに模倣したり学んだりすることができる。しかし、歴史や風土、文化の違いから、他国でオリジナルと100%同様の物を再現することは難しい」としたうえで、日本の中国料理シェフが「あまりにも体力を使うので1日1回しか作れない」と語る中国発の食べ物があることを紹介した。

 紹介されたのは「三不粘」という食べ物。記事によれば、歯にもお皿にもお玉にも粘りつかないことが名前の由来であり、河南省安陽市の伝統的な食べ物で、現在は北京の老舗料理店・同和居で提供されているという。

 「食材はとても簡単で、卵、デンプン、砂糖、塩、ラードのみ。まず卵をボウルに割り入れ、デンプンと砂糖を入れて撹拌する。それから熱した鍋にラードを入れて溶かし、そこに卵液を入れて弱火で加熱していく。できたものは液体のようで、卵の食感は非常に細やか、少々甘みがある。卵液を蒸したものよりも柔らかい。中国のコックは熟練した技術を持っていて、3分ほどで作れるため、1日に何十食作っても問題ない」と記事は説明している。

 さらに「見た目は卵ケーキのようだが、しっかりした技術がなければおいしく作ることはできない。食材の調和や配合比率、撹拌の時間、火加減など、求められる技術が高い」とし、「中国のグルメの深さは簡単に模倣できるものではないと言わざるを得ない」と評した。

 見た目がつややかで柔らかな感触、そして卵と砂糖とラードが一体化した味は、一度食べたら病みつきになるとのこと。広い国土と多様な文化を持つ中国には、このような「幻の食べ物」はまだまだたくさん眠っていることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)