日本は中国から大量の農作物を輸入している。日本と中国では一般的に食される野菜の種類に大きな違いがあるわけではないが、それでも日本では「中国では栽培してまで食べない」ような野菜が高値で取引されるケースもあるらしい。

 中国メディアの網易は20日、中国から日本に輸出される野菜のなかには、中国で雑草扱いされているものもあり、それがなんと日本では高値で取引されていると驚きを示す記事を掲載した。

 記事が紹介している野菜は「紫蘇(シソ)」だ。中国で紫蘇は「食用のために栽培される野菜ではなく、主には自然に生えている野生」という認識が一般的なようで、畑で育てる人は少ないとした。実際、中国南部には紫蘇が道端に生えている光景を目にすることがあるが、現地の人びとは、「紫蘇は雑草」という認識であり、日本人が紫蘇を好んで食べるということに驚きを感じる人が多いようだ。

 当然、中国の市場やスーパーでは紫蘇が売られることは多くない。紫蘇に薬用効果を期待して食べる中国人もいるようだが、地元では雑草扱いの紫蘇が「日本へ輸出すると高値で取引される」というのは驚愕の儲け話に聞こえるようだ。

 記事は、中国で紫蘇を専門に栽培している中国人農家を紹介しているが、栽培のきっかけは出稼ぎ先で耳にした「日本人は紫蘇を好んで食べるが、日本では紫蘇は高価で不足気味」という話だったという。この農家は2013年に故郷で紫蘇栽培を始め、日本側が求める質の高い紫蘇の生産に取り組み、現在は故郷で会社を興し、大きな富を得るという成功も掴んだようだ。

 中国では見向きもされない紫蘇だが、それは濃い味付けの中華料理と合わなかったからなのかもしれない。だが、独特の風味を持つ紫蘇は、日本料理には広く使用される食材であり、日本での需要に注目した中国人農家の目の付け所は正しかったと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)