世界的な長寿国として知られる日本だが、同じアジア人である中国人からすれば「なぜ中国人と日本人の平均寿命にこれほど開きがあるのか」と疑問を感じるようだ。中国メディアの網易はこのほど、「日本人がわれわれ中国人より10年も長生きなのはなぜなのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 世界保健機関(WHO)がまとめた2015年の統計によると、日本人の男女平均の寿命は83.7歳で世界1位となった。中国は53位で76.1歳となっており、記事が主張するように「10年の差がある」というのは少し大げさではあるが、ランキングには大きな開きがある。

 記事は、長寿に関係するであろう日本人特有の食や生活の習慣について、複数の要素を挙げているが、たとえば「魚や海藻を多く食べる食習慣は心臓病のリスクを低下させる」と指摘した。中国は、沿岸部では海産物を食す習慣があるが、それでも海藻はあまり食べられていないイメージだ。内陸部では淡水魚は食べられているが、海産物は流通量そのものが多くない。

 また生活習慣の面では、日本では食事において「腹八分目」という節度を守っていることや、料理が大皿ではなく少量ずつ盛り付けられることなども食べ過ぎを防ぐ習慣として指摘した。また「通勤においてよく歩き、乗り物でも座らずに立っている」と紹介したほか、「友人や家族との交流を大切にし、高齢者でも社会との交流を保っている」ことも挙げた。つまりストレスを上手に発散させているということを言いたいようだ。

 結局のところ、長寿に直結する秘訣などは存在せず、重要なのは生活習慣や環境だと言えるだろう。中国では経済成長に伴って生活水準が向上し、平均寿命が伸びてきている。国別では日本人の平均寿命が世界一だが、地域まで含めると香港人の平均寿命が世界一だ。いずれは中国人の寿命も日本人を超える水準にまで伸びてきても不思議ではないのではないか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)