近年、中国では子どもを持つ親たちの多くが、子どもにとって最高の教育とは何かを模索し、その一環として日本の教育に着目するようになっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国の子ども達が受ける「教育の環境」を比較する記事を掲載した。

 記事は、10月1日の国慶節(建国記念日)の休暇を利用して訪日したという中国人の見解を紹介している。この中国人は日本で子育てしながら生活している友人を訪ねるために日本に来たようだ。訪日中は友人から日本と中国の育児の違いについて、いろいろな話を聞くことができたという。

 まず、日本の幼稚園では、他人に親切にすることや礼儀正しさなど、道徳面での教育を重視していたと驚きを示し、自分のことは自分でするように教え、残った時間を遊びに費やしていたと紹介している。日本の幼稚園での教育とは対照的に中国の幼稚園は、まだ自分でご飯もきちんと食べられないのに、三字経という中国の伝統的な学習書を暗記させたり、さまざまな補習教育に参加するよう求められたりするそうだ。

 また、中国の就学前の子どもたちは、祖父母が世話をするケースが多い。子どもの親は共働きであるため、幼稚園や保育所を利用するのは子どもの世話をしてくれる親戚がいない家庭ということも多い。祖父母が甘やかして育てた子どものみならず、ご飯を自分で食べられるようになる前に幼稚園に預けられる子も、どちらにしても幼稚園の先生はひたすら子どもの世話に追われることになり、子どもを教え諭す余裕などないのが現状だ。

 その点、日本は少子化が進んでいることから、政府や地域が子どもに対して寛容なところがあり、中国人の親からすると、幼稚園では行き届いた世話が受けられ、「幼い子どもを連れて遊びに出かけるにも安心感がある」と感じるようだ。

 日本で子育てをしている中国人にとって、唯一馴染みづらかったのは、「日本の飲食文化と服装の習慣」だったそうで、日本は冬でも冷たい水を飲ませ、服も中国に比べて薄着であることが慣れなかったという。日本の育児環境に満足しつつも、衣食の習慣については自身の母国が一番良いと感じたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(c)/wee8088123RF)