日本と中国には歴史問題があり、これを理由に日本を憎んでいるという中国人が今も存在する。日中関係が冷え込んでいるのも、日中の交流がなかなか深化しないのも、歴史問題が障害になっている部分が少なからずあるだろう。

 なぜ中国人の日本に対する憎しみは消えることなく続いているのだろうか。中国メディアの捜狐は17日、日本と中国の溝が何世代にもわたって続く理由について、ネット上で見かけたという「日本人の見解」を紹介する記事を掲載した。

 日中関係は今でこそ冷え込んでいるが、1970年代から80年代にかけては関係が良好だったのも事実だ。だが、今日の中国では日本に対して否定的な考え方を持つ人や、反日感情を持つ人がおり、こうした状況に対して記事は「中国のネット上で見かけたという日本人の考え方」を紹介しており、「この日本人は日本人と中国人の間に認識のズレがあると考えているらしい」と紹介。この認識のズレとは「過去に対する謝罪の有無」についてだという。

 中国人の多くは「日本は過去の侵略について謝罪したこともなければ、償ったこともない」と認識していると紹介する一方、実際は1972年の日中国交正常化の際に日本は日中共同声明として「日本側は、過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する」とし、謝意を示していると紹介している。

 さらに、「償い」の点についても、日中共同声明で「中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する」としており、また日本はそれでも政府開発援助(ODA)の形で中国に援助を行い、空港や高速道路などの整備を行ってきたと指摘。そして、この日本人は「中国の人びとがこうした事実を知り、戦時中と戦後の日本人が違うことを知ってほしい」と願っていると紹介した。

 記事で紹介されている日本人の意見が、すべての日本人の意見を代表するものではないのは当然だが、非常に客観的な意見だと言えるだろう。また、記事がこうした日本人の意見を紹介し、再考すべきと呼びかけている点は高く評価できる。中国では確かに日本のODAによるインフラ整備の実態などを知らない人は多く、記事で紹介されている「認識のズレ」が解消されることを望む人は多いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)