旅の良い思い出になるのは美しい景色や美味しい食べ物ばかりではない。中国メディアの今日頭条はこのほど、ある中国人が日本で受けた小さな心配りから実感したという「日本のおもてなしの心」を紹介する記事を掲載した。

 この中国人の女性が日本で特に印象深く残ったその出来事は、東京の一流ホテルで開かれた建国記念パーティーに出席した時のことだという。数百人が集まった会場で席に着いたときに、付けてきたピアスを落としたことに気づいたのだが、彼女が何かを探していることを察した従業員が近づいて来て、事情を聴き、「パーティーが終わってから探す」ということで連絡先を残していくよう提案したそうだ。

 この中国人は、ピアスは小さいものだし、手間をかけるのは申し訳ないと言ったそうだが、ホテル側はしっかりと探してくれて、翌日見つかったと連絡が来たのだという。これは1つの出来事に過ぎないが、「日本のおもてなしの意識が従業員の心にも浸透していることを実感した」と称賛した。

 また以前、団体で利用したバスの車内に携帯電話と荷物を忘れてしまったことがあったそうなのだが、その時もバス会社から「忘れ物がないかの注意喚起が足りなかった」として、荷物を送り返してくれただけでなく、謝罪まであったと紹介。日本を訪れる中国人は往々にして、まるで神様のような扱いのサービスを受けたと口にするが、確かに日本では高いお金を払わなくとも優れたサービスと心配りが受けられることは、中国人からすれば称賛に値することなのだろう。

 中国でも、近年は都市部を中心にサービス意識の高まりを感じることがあるが、やはり全体としては日本のサービスのクオリティには届いていないのが現状だ。日本を訪れた外国人が日本で質の高いサービスを受ければ、多くの人が日本に好感を抱くだろう。そうした意味では、「おもてなし」は日本にとって重要なソフトパワーの1つと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)