中国メディア・今日頭条は17日、欧州の対中技術輸出の解禁が議論されるなかで、アメリカが中国への技術流出を望まない4つの重要技術について紹介する記事を掲載した。

 最初に挙げたのは、高周波数のチップだ。「先端工業設備の魂」と称される高周波数チップはアメリカ、イギリス、ドイツが世界トップレベルの技術を有する一方、アメリカの専門家からは「中国には技術的な空白がある」との分析が出ていることを紹介。もし英独両国が共同研究開発の方式で中国に技術を輸出すれば、アメリカのチップ企業は損失を被ることになるとした。

 2つ目は、ジェットエンジンなどに利用される耐熱性の高い単結晶合金タービンブレード。中国は高温で変形してしまう多結晶合金タービンブレードの生産能力しか持っておらず、この技術で強みを持つイギリスが中国に技術輸出をすれば、中国に大型の飛行機エンジン開発能力を与えることになると説明している。

 3つ目は宇宙・航空設備などに用いられる炭素繊維複合材料だ。中国で生産される繊維の断面は平滑で、複雑な断面を持つアメリカ、ドイツ、スペイン、日本などの製品に比べて強度が低いという。このため、ドイツやスペインがハイレベルな複合材料技術を中国に輸出すれば、中国は航空宇宙分野の研究開発に存在するハードルを乗り越えるだろうと説明した。

 4つ目はアメリカ、ロシアと並んで高い技術力を誇る、ドイツのヘリコプター製造技術。ドイツ製ヘリコプターは中国の高速道路事故処理、高層建築火災救助、海上救援を含む緊急医療救助などに使用されており、中国がドイツとこの分野の協力を深めれば、中国の各都市にはベルリンと同じレベルでヘリコプターが配備されることになると指摘している。

 記事はそのうえで、アメリカメディアが「アメリカの先端工業は欧州に一定の影響力を持っており、これらの技術を持つ欧州各国企業は基本的にアメリカ企業と協力関係にある。アメリカはこの条件を利用して、欧州からの対中技術輸出に制限をかけることが可能だ」と論じたことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)