最近日本のあるドラマが中国でリメイクされて話題となった。中国では日本の漫画やアニメを好む若者を中心に、日本のローカル文化に対する関心が高まっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国でリメイクされた「深夜食堂」の舞台となった日本の本当の深夜食堂とは一体どのような場所なのかを紹介する記事を掲載した。

 深夜食堂は日本の漫画家である安部夜郎氏の作品で、日本ではドラマ化されたほか、劇場版も作られた。深夜0時から早朝5時まで営業するという新宿の路地裏にある小料理屋を舞台にした話だが、記事は、日本で実際に深夜営業している飲食店はどのような場所なのかを紹介している。

 記事は、日本の戦後復興の時期に、24時間稼働する工場で長時間働く労働者のために深夜も営業する食堂が始まり、その後、仕事帰りにバーや居酒屋などの飲み屋で飲んだ帰りに小腹を満たしたいという人の為に深夜も営業する食事処も増えていったと伝えた。

 さらに、日本で深夜まで営業する食堂と呼べるものには大きく分けて「居酒屋」、「屋台」、「バー」の3種類があり、「深夜食堂」は日本の飲酒文化と公共交通機関の影響によって発展したのだと指摘。深夜まで酒を飲み、小腹を空かせた人や、終電を逃してしまい、始発まで過ごす人たちの存在などが現代の「深夜食堂」の文化を支えているのだとした。

 中国には、家族や客人と訪れる食事処や、酒をメインに提供するバーのほかに、夜に小腹がすいた人達が利用するのは夜市に並ぶ屋台や小さな食堂などがあるが、日本のように終電を逃した人たちが始発まで居られるような飲み屋というものはあまりない。

 深夜まで営業する食堂の存在は、日本の働く人びとの様々なニーズが作り出した日本独特の文化と言っても良いだろう。中国で「深夜食堂」がヒットをきっかけに、中国人は日本の食に関する生活文化にも興味や関心を抱くようになっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)