中国では自家用車の保有率が急速に高まっているが、それと同時に車が増えすぎたことによる弊害も生じている。中国メディアのZAKERはこのほど、中国国内で発生する自動車事故の統計をもとに「中国で車を運転することがどれほど恐ろしいことか」、その危険性を訴える記事を掲載した。

 中国では年間20万件以上の交通事故が発生していると言われるが、記事が紹介した事故の統計を見ると現在の中国でどれほど多くの事故が生じているのかを知ることができる。

この統計は中国の保険会社が算出した「不慮の事故についての統計」であり、加入者のなかで保険適用された数の内訳であるため、中国国内で発生した事故全体の統計とは異なるとしつつも、驚きの結果となったと指摘した。

 この統計で1位は「転倒、転落」となったが、3位は「エンジンのない車両による交通事故」で、「4位がエンジンの付いた車両による事故」と続いている。そして「6位に歩行者の交通事故」があり、これらを合わせると「交通事故が全体に占める割合は30.8%と、3割に及ぶ」とした。

 中国の公道を走る乗り物の種類は豊富で、一般的な自動車やバイクのほかに、「三輪車」と呼ばれる客を乗せて走る車両や、リアカーに自作でエンジンを付けたような車両もある。また見た目はスクーターの様な「電動車」と呼ばれる電気バイクは、免許が不要なため中学生でも通学に利用することができ、自転車と同じぐらい普及している。

 都市部では一部規制が始まってはいるが、いくら公道が広い中国であってもこうした様々な乗り物が混在し、さらに路線バスやタクシーが加わるとラッシュ時には凄まじいことになることは容易に想像がつくだろう。

 また中国人の凄いところはこうした道路を信号のない場所でも平気で横断する歩行者がいることだ。公道ではさまざまな速度の乗り物が走行し、いつ歩行者が道に飛び出してくるかもわからない状況も習慣化してしまっているが、車やバイクの運転手は無理に割り込んだり、スピードを出しすぎたりと交通ルール順守の気持ちが希薄な人が多い。交通事故を減らすためにはドライバーの素質の向上も求められる状況となっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)byvalet/123RF)