スウェーデン・アカデミーは5日、ノーベル文学賞を英国人作家、カズオ・イシグロ氏に授与すると発表した。イシグロ氏は英国籍であるが、日本生まれだ。近年、日本人や日本にゆかりのある人物が名誉あるノーベル賞を相次いで受賞していることについて、中国メディアの今日爆点は「恐ろしくもあり、そして敬意を抱かざるを得ない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、21世紀に入ってからの日本人のノーベル賞受賞者は計17人になるとし、「50年間で30人のノーベル賞受賞者を輩出する」という日本の計画は既に半分以上達成してしまったと指摘、「この人数は多くの国を震撼させるものだ」とした。

 続けて、中国人はノーベル賞について、「中国人がなかなかノーベル賞を受賞できないのは、西洋諸国と中国の政治的理念や価値観が違っていて、西洋諸国が中国を差別しているため」などという偏見を抱いていると紹介する一方、「日本が科学、経済、文学の面でずば抜けたところがある」のは間違いなく、日本人がノーベル賞を受賞できるのは確固たる理由があるのだとした。

 また記事は、日本と中国では科学、芸術、文学に関わる人物に対する社会の評価に違いがあることについて指摘し、「日本の紙幣に印刷されている人物は、偉大で傑出していて影響力のある人であり、そのなかには学者も含まれている」と指摘。中国の紙幣には毛沢東が印刷されており、科学者や教育家が印刷されていない点で、日本とは確かに対照的だ。

 さらに、中国では「芸能人の話題については華々しく報道するのに、科学者や経済学者や文学者に対する報道は極めて少ない」と指摘。少し前にも世界最大級の電波望遠鏡の開発に尽力した南仁東氏が72歳で亡くなったが、南仁東氏の死去について報じたメディアは少なかったとした。

 中国は科学、経済、文芸、教育において成長の道を歩んでいるが、将来を担う若者たちが金銭以外のことを追求できるのであれば「人材の数で有利な中国がノーベル賞受賞者の数で米国に迫ることも可能」だが、拝金主義が横行し、学問や知識を軽視する風潮が強まれば中国の未来は危ういと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)