「働き方改革」が叫ばれる日本。仕事の残業は日本だけのものではなく、中国にも「加班」と呼ばれる時間外労働がある。中国人の労働環境は決して整備されているとは言い難いが、それでも日本で聞かれる過労死は多くの中国人にとって理解に苦しむことのようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の残業文化について紹介する記事を掲載し、日本で問題となっている過労死の背景について考察している。

 日本では、過労死とされる自殺や突然死などの背後には、長期にわたる大量の残業が存在する場合が多く、過労死の実態は遺族たちの訴えによって初めて明るみに出てくるケースが多い。

 記事は、日本で実際に過労死認定された複数の事例を紹介しているが、大手の会社でも政府が定めている労働時間の基準の施行が行き届いていないことを紹介。過労死が多いのは、まず第一に「残業が多く、労働時間が長すぎる」という事実が根本的な理由であるとした。

 しかし、労働時間が長すぎるだけでなく、別の要素として「日本の独特の文化」も関係していると主張し、たとえば仕事終わりに会社の飲み会に参加しなければならないといった圧力も存在すると指摘。お酒が飲めないのにお金を払うことも不服ながら、大事なのは自分が楽しいかではなく、会に参加することで仲間との関係を築くことにあるため、参加を断れないケースも多いとした。

 中国人も面子を重視するが、それは親しい関係にある親族や友人の間のことで、日本人のように付き合いの浅い職場の同僚の顔色まで気にして行動することはない。ゆえに自分が行きたくもない飲み会を断れない圧力が存在することは、中国人にとっては驚く習慣のようだ。

 記事は、日本人は団体や組織を優先し、その調和を乱すことを嫌う傾向にあり、仕事以外の活動についても仕事に緊密に関係すると考えるため、飲み会に参加しないことは人間関係にまで影響を与えることになると説明した。

 記事の筆者は、勤務時間と勤務時間外の区切りがあいまいなところに、団体行動や組織優先、調和を重視する日本独特の文化が加わり、過労死の問題が生じていると捉えたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)