今のスマートフォンは本体のデザインがシンプルだ。一方、ひと昔前の「ガラケー」全盛期だった頃の携帯電話は、機種ごとにデザインが大きく異なり、本体のカラーも多彩だった印象がある。中国メディア・今日頭条は10日「日本の携帯電話はこんなに美しいのに、どうして中国では売れなかったのか」とする記事を掲載した。

 記事は豊富なカラーバリエーションを持つ、日本のガラケー機種の画像を紹介したうえで「日本の携帯電話はこんなに美しいのに、どうして中国で売れないのか。どうして中国市場を逃してしまったのか」と疑問を提起した。

 そのうえで「日本の携帯電話も一度は中国を席巻した。それは2010年以前のガラケーの時代だ。三菱、パナソニック、シャープ、NECなどがこぞって中国に進出し、カラーディスプレイの日本の携帯電話が一世を風靡したのである。さらにソニーがエリクソンを買収して『ソニエリ』が誕生、ここに日本の携帯電話メーカーは発展のピークを迎えた。しかし、これらのメーカーは最終的にすべて利益を出すのが難しくなって中国市場からの撤退を選択したのだ」と説明している。

 そして、日本メーカーが1つ残らず中国の携帯電話市場から撤退した理由は「数多く存在する」とし、3つのポイントを挙げた。1つ目は、製品があくまでも日本市場向けであり、中国市場のニーズに合っていなかったことだ。記事は「当時日本メーカーが売り出していたガラケーの主力機能は動画とインターネットだった。しかし当時、中国では動画やモバイルインターネットはまだポピュラーではなかった。結局美しく精緻な外観デザインと高画質なディスプレイとカメラ機能しか中国市場での強みがなく、絶対的なシェアを獲得するには不十分だった」と解説している。

 2つ目は日本の携帯電話業界の仕組みが中国と大きく異なっていた点。日本は本体購入がキャリアとの契約を必須とするキャリア主導型で、メーカーはキャリアの要求に応じた製品しか作れなかったため、キャリアに関係なく機種を選べる中国ユーザーのニーズを汲み取ることができなかったと説明した。

そして3つ目は、製造コストの高さだ。これが価格に直接反映され、価格が重視される中国市場では不利な状況にあったことを挙げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)