中国メディア・今日頭条は10日、中国の強さと偉大さを示すべく、さまざまな「世界一」を並べ立てる記事を掲載した。率直なところ、よくもまあこれだけ見つけて並べたな、といった感じである。

 記事は「国慶節連休中、中国ではのべ5億人が旅行を楽しみ、観光収入は5000億元を超えた。この数字に諸外国は羨み嫉妬することだろう。今の中国がどれだけ発展しているか、どれだけ強いかは、中国がどれだけの『世界一』を持っているかを知ってこそ分かるもの。質の面では世界一になっていないかもしれないが、量的な世界一だけでも十分われわれが誇りに思う理由になるのだ」とした。

 そのうえで、現在中国が「世界一」である物事を34項目紹介している。前半の17項目は、銑鉄、石炭、粗鋼、造船、コンクリート、電解アルミニウム、化学肥料、化学繊維、板ガラス、工作機械、自動車、カラーテレビ、携帯電話、工業用ロボット、ゴールドの各生産量と、貿易総額だ。貿易総額以外は各工業分野における「世界一」だ。

 後半の17項目には各種製品の生産量以外にさまざまな「世界一」が出現。科学技術人材数、インターネットユーザー数、靴、電気冷蔵庫、エアコン、バイク、人口、食糧消費量、銅消費量、家具輸出額、リン生産量、ピアノ生産量、食糧生産量、肉の生産量と消費量、食用油生産量、大学生の数、児童・生徒の数といった具合だ。

 記事はさらに「わが国は綿花生産、漁業、養羊、青果生産、医師数、都会の高層ビル数、軍隊の規模、投資目的地、タバコ生産などでも世界一だ。あなたが思い付くものは、ほとんど中国が上位にきているのである」としている。

 ずらりと並んだ「世界一」を見た中国ネットユーザーのひとりは「どれも人が多いから1位になっているようなものばかり」と指摘。きっと、中国人であるなしにかかわらず、多くの人が同じ感想を抱いたことだろう。また「みんなローエンドな製造業の世界一ばかり。技術的な価値がない」といった類の感想も複数見られた。

 かつての中国なら、こういった「世界一」をかき集めた文章により多くの国民がモチベーションを高め、祖国に対する誇りを強めたかもしれない。しかし今はすでに、そういう時代ではなくなっている。「世界一」の多さが問題ではなく、どんなことで「世界一」かが重要なのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)