世界最大の自動車市場である中国。近年は日系車が品質の高さとコストパフォーマンスの高さを武器に販売台数を伸ばしている。だが、中国は国土が日本の約26倍もあり、地域によって売れるブランドや好まれる車種に違いがある。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、広大な国土を持つ中国では「南部と北部で好まれる自動車や人気のブランドに大きな違いがある」と伝え、日系車は主に南部で支持されていることを指摘している。

 記事は、日本と中国には歴史問題が存在し、政治的にも日中関係は冷え込んだままであることを指摘する一方、「日系車は中国で確固たる地位を築いている」と指摘。それは日系メーカーの中国進出が比較的早かったという要因のほかに、中国の消費者に合致したクルマ作りを行っていることが要因として挙げられると記述した。

 続けて、中国では北京などの北部の消費者はドイツ車を好む傾向にあり、広東省など南部の消費者は日系車を好む傾向にあることは「これまで行われてきた調査で判明している事実」で、これには歴史問題と政治的要因が関わっていると指摘。日本による中国の侵略戦争は北部から始まり、日本は侵略範囲を南へと拡大したため、北部の方がより反日感情が強い傾向にあり、日系車への抵抗も強い傾向があると分析した。

 また、政治的要因としては、中国が市場経済の導入に舵を切った「改革開放」は中国南部に経済特区が設置されるなど、南部の沿海地域に飛躍的な発展をもたらし、南部の消費者の思想はいち早く開放されることになったとし、これが南部の消費者が歴史問題に左右されずに日系車を好む傾向を生み出したと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)