近年、中国人にとって世界に誇れるものはどんどん増えているようで、宇宙開発から空母、さらにはシェアサイクルなどがあるが、やはり何といっても鼻が高いのは高速鉄道のようだ。中国メディアの今日頭条は8日、「中国高速鉄道の凄さは海外と比べると一目瞭然だ」と題する記事を掲載した。

 記事は、中国高速鉄道の凄さは、高速でも車体が揺れないその安定性にあると紹介。以前、中国を旅行したあるスウェーデン人が、北京と上海を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道の車内で、硬貨を立てる実験をした動画が中国のネット上で話題になった。この8分間の動画では、列車は高速で走行しているにもかかわらず、硬貨がその状態のままずっと倒れなかったというものだ。記事は、世界中の人がこの動画を見て、「開いた口がふさがらなかった」と自慢げに記した。

 一方記事は、欧州の高速鉄道の車内は「立っているだけでも大変」なくらい揺れると指摘。新幹線を含め、車内でコインを立てるなどできないと主張した。実際、日本のネットユーザーが新幹線のN700系両で硬貨を立たせる実験を行ったところ、立たせることができなかったことは、中国のネット上で広まり、ネットユーザーを嬉々とさせた。

 ではなぜ中国高速鉄道は揺れずに安定しているのだろうか。記事は、列車の停車時、加速・減速時など縦方向(進行方向)の安定性、左右振動の横方向の安定性、垂直方向の安定性など、中国高速鉄道はいずれにも厳格にこだわっていると指摘。また、急なカーブはなく、高低差が大きい場合には橋を建設するなどまっすぐな線路にこだわっていると紹介した。

 中国高速鉄道が安定性にこだわっているのは間違いなさそうだが、記事は「中国高速鉄道は中国人なら誰もが誇らしく思う鉄道であるに違いない」と自慢げに締めくくった。

 高速鉄道の車内でコインを立てたというこの話題は中国で繰り返し記事になっており、中国人の自尊心をくすぐり続けているのがよく分かる。今の中国人にとって高速鉄道とは、あらゆるものを差し置いて、世界に誇れるものの筆頭であるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)