日系英国人作家のイシグロ・カズオ氏が2017年のノーベル文学賞を獲得した。イシグロ氏は5歳の時に一家で英国に移住し、現在は英国籍となっているが、日本人の両親の元に日本で生まれた日系英国人だ。

 香港メディアの鳳凰網はこのほど、中外学術情报の報道を引用し、イシグロ・カズオ氏はすでに日本国籍を放棄しているものの、日系人であることは間違いないと伝え、イシグロ氏を含めなくても日本は今世紀に入って17年間で17人のノーベル賞受賞者を輩出していると指摘、「日本はなぜこんなにすごいのか」と疑問を呈した。

 記事は、日本は2001年に「50年間でノーベル賞受賞者30人程度」を輩出するという科学技術基本計画を策定したが、すでに半分以上を達成してしまったと指摘。なぜ日本はこれほどたくさんのノーベル賞受賞者を輩出できるかと疑問を投げかけた。

 続けて、日本を訪れたことのある中国人ならば「日本の紙幣に描かれている人物が政治家ではないことを知っているはず」とし、生物学者である野口英世や小説家の樋口一葉、さらには教育家・思想家である福沢諭吉が日本紙幣に描かれていると紹介し、これは、日本は博学な人物が尊敬を集める社会であることを示す証であるとした。

 さらに、国別で見た場合、ノーベル賞受賞者を最も多く輩出している国はアメリカであり、2016年までのアメリカ人の受賞者は354人だが、その大半がアメリカに移民した人であると指摘。17年に受賞したアメリカ籍の人物はその全てが移民であるとし、「そう考えると日本人がいかに多くのノーベル賞受賞者を輩出しているかが分かる」とした。

 また記事は、日本人がノーベル賞を受賞できる背後には、「博学の人物が尊敬を集める社会」という要因以外にも、国全体の教育水準が高いことや、1つのことに打ち込むことができるという日本人の独特な「民族的性格」などが挙げられると主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)