中国では一般に、日本における明治維新の成功は高く評価されている。西洋化を遂げ、急速に発展することができたからだ。同時期に中国でも同様の改革が試みられたが、日本のように成功しなかったのは注目すべきことだ。中国メディアの今日頭条は4日、「なぜ日本の明治維新は成功したのに、中国の洋務運動は失敗したのか」と題する記事を掲載した。

 日本の明治維新に相当する中国の改革は「洋務運動」と呼ばれている。記事は、「東アジアの2大大国」である日本と中国には、19世紀の半ばに西洋の脅威にさらされ、改革を余儀なくされたという共通点があると指摘した。

 ではなぜ日本だけが成功したのか。記事は考えられる理由を3つ挙げた。まずは「西洋への反発の程度」が違ったという。日本は歴史が浅く、新しい文化を取り入れることに抵抗はなかったが、長い歴史を有する中国は排他的な考えが根強く、西洋文化への反発が強かったという。

 2つ目は、「西洋国家の扱いが違った」ことだ。記事によると、国土面積が小さく資源も乏しい日本は、西洋からすると侵略の対象ではなく、むしろ日本は中国をけん制するための西洋のサポートが得られたのに対し、中国は西洋列強の侵略の主な対象とみなされ不利だったとした。

 最後の3つ目は「支持の程度が違った」ことだ。島国で災害の多い日本では、もともと危機意識が強く状況の変化に対応できたため、支配層から庶民まで改革の支持を得られたが、中国は大陸という恵まれた環境で生活していて考え方も保守的だったという違いがあったという。そのうえ当時の清朝は満族が支配しており、改革によって漢民族が権力を得ることを恐れ、結局は国を根本的に変えることはできなかったと分析した。

 記事では触れていないが、明治維新と洋務運動の大きな違いは、明治維新が旧体制である封建制度を否定して、江戸幕府を終わらせたことだろう。このような流れであったからこそ改革をスムーズに進めることができた。しかし、洋務運動は清王朝の中での運動に過ぎず、あくまで現体制を維持しようとしたため限界があったのかもしれない。いずれにしても、ここが日本と中国の1つの分かれ目になったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)zhangyuangeng/123RF)