中国では10月1日から始まった建国記念日(国慶節)の連休中、多くの人が国内外へと旅行に出掛けている。日本にも多くの中国人が訪れているようだが、その一方で韓国では今年、中国人観光客の姿があまり見られないという。

 中国メディアの今日頭条は3日、例年ならば多くの中国人で賑わうはずの韓国の観光地が、今年は閑散としていると伝えつつ、高高度ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」問題の影響が今なお残る韓国の観光業界の現状について紹介した。

 国慶節が始まる前後の数日は多くの中国人が移動することになるため、中国では各地で渋滞や混雑が見られたようだ。もともと韓国は中国人の間でも人気の旅行先であり、毎月多くの中国人が訪韓し、連休ともなれば韓国のデパートや免税店は中国人であふれかえっていた。しかし、今年は、国慶節の期間ですら韓国へ渡航する中国人は非常に少ないのだという。

 記事は、韓国を訪れる中国人観光客は激減しており、特に済州(チェジュ)島では7割も減少したことを紹介。中国人観光客の減少は2017年3月から顕著に見られるようになり、韓国観光業界は「泣いている」と紹介しているが、では中国人旅行客はどこへ行ったのだろうか。記事は、タイや日本に流れていると伝えている。

 続けて、韓国の観光業界は「中国人観光客を求めて」おり、大規模なセールも行われていると指摘。だが、中国ではTHAAD問題をめぐって反韓感情が高まっていることを指摘し、「あなたたちは韓国に行くことができるか」と読者に問いかけた。

これに対し、中国のネットユーザーから寄せられたコメントを見ると、「行かない」という反応が大半を占めているようだ。中国では現在、政治的な理由で韓国への渡航が制限されていると報じられている。その制限が韓国の観光業界に与える影響が非常に大きいことが見て取れるが、韓国に中国人観光客が戻ってくる日は訪れるのだろうか。今後の動きに注目したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)gjohnstonphoto/123RF)