中国の紙幣はお世辞にもきれいとは言えない。しわくちゃであるだけでなく、紙幣に付着している細菌の数も多く、比較的新しい1元札でも赤痢菌や大腸菌、ブドウ球菌、B型肝炎ウイルス、淋菌などが付着していたという調査結果もあるほどだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「世界で最も清潔な紙幣から衛生環境について学べることは多い」と論じる記事を掲載し、日本の紙幣が非常に清潔であることを紹介している。

 記事はまず、一般的に紙幣は不特定多数の人の手に触れるものなので、細菌やウイルスがたくさん付着していて汚いものであると主張。そんな中、世界に存在している紙幣のうち、最も清潔な紙幣の1つだと言われているのが日本の紙幣である「日本銀行券」だと紹介した。

 続けて、日本の紙幣が清潔である理由として、日本人が財布に紙幣をきれいに入れていることや、磁気を帯びた特殊加工が施されていて汚れに強いことを挙げた。また、日本人は手を洗い、消毒する意識が非常に高いことも、日本の紙幣が清潔であることの理由として挙げたほか、日本の紙幣は流通から回収までの期間が短いことも理由だと強調した。日本銀行によれば、1万円札の寿命は4ー5年ほど、1000円札と5000円札はお釣りなどで使用される頻度が高く、痛みやすいことから1ー2年で回収され、寿命を迎えるという。

 最後に記事は、紙幣が清潔かどうかは、「紙幣の素材によるものではなく、紙幣を使用する人の意識による」とし、紙幣をきれいに使用することは紙幣の寿命を延ばすだけでなく、紙幣を使用する人の健康にとっても有益だと主張した。

 これに対して中国のネットユーザーからは、「中国にはもはや紙幣は必要ない、アリペイがあれば十分。電子決済だからとても清潔だ」といった世相を反映した意見が寄せられていた。この意見のとおり、中国ではモバイルを中心とした電子決済が急激に普及しており、キャッシュレス化が進んでいる。中国でよく見られるボロボロで汚れた紙幣はいずれ過去のものになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)