経済の発展とともに、中国では多くの消費者が質の良いものを追い求めるようになっている。これは中国人が自分の生活の質を向上させる余裕が出てきているためだと言えるが、すでに豊かになった日本人と今まさに豊かになっている最中の中国人とでは消費概念に大きな違いがあるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人と中国人の消費に対する見方の違いを紹介している。

 記事は中国人は「物美価廉」という言葉を信じていると紹介する一方、日本人は「安いものは安いものなりの品質」と考えると紹介。物美価廉とは「価格が安く、そして質も良い」という言葉だが、市場での競争が激しい今、「価格が安く、そして質も良い」という商品は決して多くはなく、価格が安ければ質はそれ相応ということが多い。

 しかし、中国人は「安くても質とサービスは一定以上であるはず」と盲目的に考えがちで、安いものを購入したと喜びつつも、使っているうちに壊れて落胆するケースが多いと紹介した。一方、日本人は「安いものは安いものなりの品質」しかないことをよく知っているとし、「安いものは安いものなりの品質」という考えが中国市場においても真理であるとした。

 次に記事は、「中国人は贅沢を追い求めるが、日本人は平凡を求める」と紹介。中国では格差が拡大すると同時に消費理念が両極端になっていて、富裕層はますます贅沢な暮らしを追い求め、富をひけらかす一方、貧しい人びとは食べるものの量を半分に減らす暮らしを強いられていると紹介。逆に日本人は裕福でも周りから裕福に見られることを嫌い、むしろ平凡を装うと紹介し、中国人も早く日本人の消費概念に追いつけるよう努力すべきと呼びかけている。

 モノや消費に対する価値観や消費者の態度は時代と共に変化していく。日本人もかつては現在の中国人のように旺盛な消費意欲を持っていた時代もある。経済がすさまじい勢いで発展している中国では消費概念の変化も速いが、富をひけらかすことが「メンツ」につながる中国では、日本のように「平凡を求める」時代は恐らく訪れることはないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)